ビール、発泡酒、第三のビール、これらの用語を聞いたことがありますか?
お酒の世界にはさまざまな種類が存在し、それぞれ独自の特徴や魅力を持っています。しかし、その違いや選び方について混乱することもあるかもしれません。
この記事では、ビール、発泡酒、第三のビールの違いについて解説します。
さまざまなお酒を楽しむ際の参考にしてみてください。
ビール、発泡酒、第三のビールとは?
用語の定義
ビールに関する用語は、国内では酒税法、海外では各国の法律やISO規格などで定義されています。
そのため、海外ではビール扱いだけど、日本国内ではビールとして分類されないケースも出てきます。
法律や規格は読むのはコツがいるので、素人の私は国税庁が提示している資料を使ってご説明することにします。
<ビール、発泡酒の原料>
「酒税法等の改正のあらまし」より引用
主原料:麦芽、ホップ、水
副原料1:麦、米、とうもろこし等
副原料2:果実及び一定の香味料
酒税法上でビールと分類されるためには、以下の3条件すべて満たす必要があります。
どれかひとつでも満たしていなければ、発泡酒として分類されます。
- 副原料は酒税法で定められた物のみ使用
- 「麦芽の重量」が「副原料1と副原料2の総重量」の50%以上
- 「副原料2の総重量」が「麦芽の重量」の5%以下
2017年(平成29年)に酒税法が改正されて、ビールの定義が緩和されました。
改正前は副原料として許容されていたのは「副原料1」まででしたが、改正後は「副原料2」も許容されるようになりました。
ただし、「副原料2」の使用比率は5%以下に抑えることが条件となっています。
そして、発泡酒に別のアルコール飲料(麦由来のスピリッツなど)を加えたもの、または原材料に麦芽を使わず他の穀物で代用しているのが第三のビールです。
価格(酒税)の違い
ビール、発泡酒、第三のビールの価格は原材料や製造工程のコスト等、様々な要因で決まりますが、酒税による影響が大きいです。
酒税法で定められた税金は、ビール、発泡酒、第三のビールの順で高い為、必然的にビールは高額になりがちです。
一方、ビール系の酒税は2026年に一本化される予定です。
「財務省:酒税に関する資料」より引用
味の違い
3つのビールの大きな違いとして麦芽の使用率があります。
麦芽を多く使用しているビールは麦芽由来の苦味やコク、風味が強く残るのが特徴です。
一方、発泡酒や第三のビールは麦芽の使用量が少ないため、風味が穏やかでライトで飲みやすいです。
発泡酒や第三のビールは原料の幅が広いので、各社ユニークな味を表現できるのも特徴です。
それぞれの味を体感したいなら飲み比べセットがおすすめ
ビール、発泡酒、第三のビールといっても銘柄は多種に渡り、好みの銘柄を探すのは苦労します。
私のおすすめは、それぞれを1本ずつ、または飲み比べセットを買い、気に入った銘柄を探すことですを
おわりに
ビール、発泡酒、第三のビールについて、本記事では用語の定義から価格や味の違いまでご紹介しました。
お酒を選ぶ際には、これらの違いを考慮しながら新たな楽しみ方を探求してみてください。
どんな選択をするにせよ、楽しいお酒の時間をお過ごし下さい。